精神保健福祉士の実態調査
取得後の将来性、平均年収、給料、給料以外の特典
将来性
精神保健福祉士は現在、精神病院、精神科診療所、精神障害者生活訓練施設、精神障害者授産施設、精神障害者地域生活支援センター、保健所、精神保健福祉センター等のほか、企業のメンタルヘルスに関わる機関や、教育・研究機関などでの需要があります。
不景気や就職難、リストラなど社会的不安要因が増えると鬱などの精神疾患が増加する傾向があり、現在のような社会情勢を考えると、精神保健福祉士の需要は今後更に広がっていくことが考えられます。
平均年収や給料
精神保健福祉士の平均年収データは、現在の所、正確な数値が出ていませんが、福祉施設に勤める職員の平均年収は330万円前後と言われています。職場にもよりますが、本来の精神障害者に対する社会復帰などの援助というより、単なる精神科病院における入退院の事務手続き要員と化してしまっているような職場も多く、給料収入に関しては、専門家として貰っているというより、精神科の病院や福祉施設の事務員の延長線上といった扱いで、事務員と同レベルという所がほとんどのようです。
給料以外の特典
精神保健福祉士の国家資格は看護師などと違い業務独占の資格ではなく、名称独占の資格ですが、生活技能訓練療法などを始めとして精神保健福祉士の保険点数制度への取り入れも始まっており、今後精神科病院などにおける施設基準などにも関わってくる可能性もあります。そうなれば看護師と同じように医療施設にとって必須の資格となり、就職・転職においては非常に大きな力を発揮することになるでしょう。